untitle

私の私による私のための日記

少しのろまだけどとってもかっこいいわたしのヒーローのおはなし

わたしが初めて行ったハウルのライブはMr. HOLICツアー赤坂ファイナルでして

その時に抱いた彼らへの第一印象は、「クールだなあ」でした。

 

冷たいとか、愛想がないとかそういうのじゃなくて

どこか掴めない、ほんの少しちょっと距離のある人たち。

 

本格的に彼らを好きになってから知ることがたくさんあった。

その中でも記憶に新しいのは、ツアーファイナルという感慨深い場所にも拘わらず、900人弱の目の前で「ポコ○○スプラッシュ」とかいう中学生レベルの下ネタで盛り上がるということ。

 

そうそう、前ベースとあれこれあったのはMr. HOLICツアー最中だったということも最近知ったな。

 

もしかしたら、初めて彼らを見たときにわたしが感じた「どことなくクール」という印象は、100パーセントそれが原因!というわけじゃないと思うけど、少しはそれも関係してたのかな、なんて。ごめん、これはあくまでもわたしの憶測なので真に受けないでね。

 

今回なぜこんな真面目(そこまで真面目じゃない)な文章をかいたのかというと、Andanteツアーへ行って確信したことがあったから。

 

それは

わたしが初めて見たハウルよりも今のハウルは心の底からライブを楽しんでるように見える、ということ。

 

4人の中でも特にたけちゃん、この2年ですっごく魅せ方が変わった。もちろんいい意味で。


2年前、赤坂ではじめて見たたけちゃんは

クールでちょっぴりカッコつけててキザな感じ

(ex:WWU恵比寿リキッドルーム)(褒めてる)


あれも普通に、「ヴッ、しんどいとてもかっこいい(白目)」ってなったんだけど

今のたけちゃんは等身大の竹縄航太って感じなんだよね、伝わるかな、伝わるといいな、伝われ。

 

もちろん、わたしはただのいちファンに過ぎないし、わたしが知ってるのはステージの上の竹縄航太だけ。でも、間違いなく言えるのは彼はこの2年間でファンのみんなに、そしてもちろん彼自身にも正直で真っ直ぐな人になったということ。

 

2年前が極悪野郎だったとか、ホラ吹きマンだったとかそういうことじゃなくて。

ごめん。ド直球に言うと、わたしはよく分からなかったんだ。竹縄航太って一体どんな人なのか。

 

HOWL BE QUIETってバンドでピアノ/ギターボーカルをやってて、不定期で「#たけきゃす」という名で弾き語りツイキャスを配信していて…とかそういう根本的なものじゃなくて。

キャラクターっていうか、大袈裟に言ってしまうと人間性っていうか。

そういったところを知らなかった。納豆が苦手とかそういうやつね。

 

わたしは、新しいバンドを好きになったらまず1番最初のMVから最新のMVまでしっかり見て、その後にインタビュー動画(ex:Skream)を見て

「この人たちはこんな音楽をやって、バンドとしてはこんな雰囲気なんだ」ってお勉強するのがいつものルートだったんだけど、ハウルはそれが限りなく少なかった。

いつものルーティーンができなくて本気で困ったから、ハマりたてホヤホヤの時期Twitterにそれを書いたの今でも覚えてる。

 

だから、この前の恵比寿ファイナルでステージ上で崩れそうになるくらい心の底から笑ってる彼を、2年前のわたしに見せたら「この人誰??」ってなると思うんだよね。明らかに、ライブ中に笑っているのを見る回数がここ2年でめちゃくちゃ増えた。(当社比)

 

そして、申し訳ない。ここだけ少し他界隈の話になっちゃうんだけど、わたしの推しの防弾少年団のジンくんは「ファンの皆さんの前ではいつも完璧な姿を見せなければいけない」ってあるインタビュー?ドキュメンタリー?で真面目な表情をして話していたんだ。


多分、人の前に立って何かパフォーマンスをする人達は誰しもそう思ってるんだろうな。

普通の平々凡々な生活を送っているわたし達でさえも、周りの人間にはかっこ悪い姿見せたくないじゃん。「自分は平気ですよー!!」って隠したくなるじゃん。きっと、それと一緒なんだと思う。

 

そう考えるともしかしたら、わたしが出会った頃のハウルも隠すことに必死だったんだろうな、なんて思ってしまう。

何も勘づかれないように、「おれたちは大丈夫だよ」ってみんなに安心してもらうために、冷静な表情を保つのに一生懸命だったんじゃないかな。ごめん、何度も言うけどこれはあくまでもわたしの憶測に過ぎません。本当はどうだったかなんて彼ら自身しか知らないからね。

 

そして、バンドとして進めないまま気がついたら2年が経っていた。この期間にあったことを数えたらとてつもない量になってしまうんだろうな。

特に大きな出来事として挙げるとするならば、メンバーの脱退。

 

バンドとして振り出しに戻った時、残された3人はものすごくヘコんだと思う。どうしてこんなことになってしまったんだろう、って。

本当は誰のせいでもないはずなのに。真面目な彼らのことだから自分たちのことこれでもかってくらい責めたのかな、なんて考えたら胸が痛くてたまらない。

 

先が見えなくて「もういっそのことやめてしまおうか」となっていたそんな時、彼らにもう一度火を付けてくれた、ハウルにとってもわたし達ファンにとっても最高の恩人が現れたんですね。

そうです、松本拓郎くんです。

 

たくちゃんがハウルに入ったことは、メンバーにとって本当に大きな衝撃を与えたと思う。

だって、たくちゃんが入ってくれてなかったら今のハウルはいないから。

 

たくちゃんが加わって、「新生 HOWL BE QUIET」として新たにもう一度動き出そうとした時に何を大事にするべきなんだろうって考える機会があったとして

その時に「正直でいたい、嘘をつきたくない」って、そんな思いが浮かんだはずなんだよ。

確信はないけれど、わたしはAndanteを通じてそんなメッセージが届いた気がした。

 

春ツアーも今回のAndanteツアーも、ハウルはわたしたちにこれでもかってくらい「ごめんね」と話していた。

いや、わたし達からしたらそもそも「HOWL BE QUIET」というバンドを終わらせずに続けてくれたこと自体が感謝だし、毎回のライブでこれでもかってくらい愛情をもらっているので、逆にこっちが「えぇ…また謝らせてしまった…ごめん…」となってしまうんだよな。

 

お互い謝って謝られてって、ずっと続いてたらあんまりいい気分にはならないじゃん。

だからさ、もう「ごめんね」は終わりにしようよ。いつもの「ありがとね」がわたしは聞きたいな。

 

彼らが2年ぶりにリリースしたアルバムを引っさげた、現体制としては初めての全国ツアーであるAndanteツアーが10月3日に終わって、また新たな1歩を踏み出したHOWL BE QUIETなわけですが

きっとこれからももっとわたし達を楽しませてくれるんだろうな、という期待しかないです。

 

今の彼らは間違いなく心から音楽を楽しめているに違いない。ファンとしてはこれ以上に素晴らしいことはないな、と最近思っています。

「楽しい!」ってオーラを演奏からも表情からも4人が出してくれるから、ハウルのライブが終わった後はものすごい多幸感で溢れてる。多分これは、わたしだけじゃないんじゃないかな。

 

自分に正直で、ファンにも真っ直ぐな感謝を伝えてくれる彼らに待ち受けているのがどうか、進む先が全く分からない不安な夜じゃなくて、希望と愛に溢れた暖かい朝でありますように。

 

こうやって自分の思いを文章にしてみようって思ったのも、好きな人にはありったけの「好き」を伝えようって思えるようになったのも全部ぜんぶ、HOWL BE QUIETのせいだからね。